CAD/CAMとセラミックの比較
2023年03月6日
保険適用も認められるようになってきたCAD/CAMと、
自費診療でのセラミックにはどのような違いがあるのでしょうか?
CAD/CAMとは、コンピューターにより設計され、
ハイブリッドレジンというプラスチックが
主成分となる素材を使用して作られた補綴物(詰め物や被せ物)です。
CAD(キャド)というコンピューターにより設計を行い、CAM(キャム)により加工を行います。
設計から作成までを機械で行うため、保険適用も可能です。
金属でつくられた補綴物に比べて審美性に優れていますが、
全ての症例で保険適用ができるとは限りません。
また、ハイブリッドレジンは柔らかい素材であるため、
摩耗や破損が起こりやすく、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方にはあまり向きません。
また、材料の特性上プラークなどの汚れがつきやすく、耐久性もやや劣ります。
一方、セラミックは陶器のような材質です。
ひとつひとつ歯科技工士が手作業で作製するため、最高レベルのクオリティが保証されています。
また、色に細かくこだわって作ることもできるため、
隣の歯との区別がつかないほど審美性にも優れています。
セラミックは硬い素材なので割りたり欠けたりするおそれも少なく、
劣化もしにくいため、補綴物と歯の隙間からむし歯になるリスクも低いです。
表面が滑沢なのでプラークなどの汚れもつきにくく、ついたとしても簡単に除去することができます。
一見するとどちらも「白い補綴物」ではありますが、異なる点はたくさんあります。
それぞれの特徴をよくご理解いただいた上で、担当医と相談し治療方針をご決定いただければと思います。