知っておきたい入れ歯の清掃方法
2023年05月19日
入れ歯にも、歯と同じように食べかすやプラークが付着して汚れます。入れ歯を長く清潔に使うためには、毎日の清掃・洗浄がとても大切です。
汚れた入れ歯を使い続けると
入れ歯の清掃・洗浄が不十分だと、入れ歯に色素や歯石がついて劣化しやすくなるだけではありません。口臭や口内炎の原因になったり、入れ歯と接している粘膜が炎症を起こすこともあります。また、入れ歯が汚れていることによりお口の中の細菌が繁殖し、唾液を介して気管に入ると誤嚥性肺炎を引き起こすおそれがあります。誤嚥性肺炎は死に繋がる危険性のある疾患なので、特に注意が必要です。
入れ歯の清掃・洗浄方法
- 入れ歯の清掃には入れ歯専用のブラシ(義歯ブラシ)を使用します。ブラシは歯科医院やネット通販で購入することができます。
- 入れ歯は必ず外してから、手のひらの上でブラシで磨きます。部分入れ歯のクラスプ(歯にひっかける部分)などは特に汚れが溜まりやすいため、入念に磨くようにしましょう。歯ぐきに接する面を磨きすぎると摩耗して入れ歯が合わなくなる原因にもなりかねないので、軽い力で磨くとよいでしょう。洗浄の際には入れ歯を落として破損したり排水口に流したりしないよう気をつけてください。
- 就寝前には入れ歯洗浄剤を使用しましょう。水に専用の洗浄剤を入れて、入れ歯を浸します。洗浄剤を使うことによってブラシでの清掃だけでは落としきれない汚れや細菌を除去することができるので、1日1回は洗浄剤をお使いいただくことをおすすめいたします。洗浄剤に浸したあとは、浮き上がってきた汚れを落とすようにブラシで磨きましょう。
毎日を快適に過ごすためには、入れ歯の清掃・洗浄を行うとともに定期的に歯科医院での検診を受けることも大切です。入れ歯が合っているか、歯ぐきや粘膜に傷がついていないかなどをチェックしますので、お気軽にご相談ください。