ラバーダム防湿について
2023年03月17日
ラバーダム防湿とは、むし歯や根管治療の際に、治療する歯だけを露出させるためにゴム状のシートをかける処置のことをいいます。特に根管治療において非常に有効で、治療箇所から唾液を排除することで、唾液中に含まれる細菌の感染を防ぐことができます。
ラバーダム防湿を行うことのメリットは以下の3点です。
・無菌状態がつくりだせる
・術野の確保がしやすい
・薬液の漏出や機器によって歯ぐきや粘膜を傷つけることを防ぐ
当院ではマイクロスコープも導入しており、これらを併用することでより精度の高い治療をご提供することができます。
アメリカなどの歯科先進国においてはラバーダムの使用率は歯内療法の専門医で9割以上、一般歯科医師でも5割以上といわれています。一方、日本においてはラバーダムの使用率は非常に低く、日本歯内療法学会の歯科医師に向けて行われたアンケート調査では、「必ず使用する」と回答した会員は約25%にとどまりました。非会員の歯科医師では「必ず使用する」は約5%であったと報告されています。
当院においては、みなさまにより良い治療をご提供するため、ラバーダム防湿を積極的に行っております。ぜひ、医院選びの際のご参考にしてください。
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CAD/CAMとセラミックの比較
2023年03月6日
保険適用も認められるようになってきたCAD/CAMと、
自費診療でのセラミックにはどのような違いがあるのでしょうか?
CAD/CAMとは、コンピューターにより設計され、
ハイブリッドレジンというプラスチックが
主成分となる素材を使用して作られた補綴物(詰め物や被せ物)です。
CAD(キャド)というコンピューターにより設計を行い、CAM(キャム)により加工を行います。
設計から作成までを機械で行うため、保険適用も可能です。
金属でつくられた補綴物に比べて審美性に優れていますが、
全ての症例で保険適用ができるとは限りません。
また、ハイブリッドレジンは柔らかい素材であるため、
摩耗や破損が起こりやすく、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方にはあまり向きません。
また、材料の特性上プラークなどの汚れがつきやすく、耐久性もやや劣ります。
一方、セラミックは陶器のような材質です。
ひとつひとつ歯科技工士が手作業で作製するため、最高レベルのクオリティが保証されています。
また、色に細かくこだわって作ることもできるため、
隣の歯との区別がつかないほど審美性にも優れています。
セラミックは硬い素材なので割りたり欠けたりするおそれも少なく、
劣化もしにくいため、補綴物と歯の隙間からむし歯になるリスクも低いです。
表面が滑沢なのでプラークなどの汚れもつきにくく、ついたとしても簡単に除去することができます。
一見するとどちらも「白い補綴物」ではありますが、異なる点はたくさんあります。
それぞれの特徴をよくご理解いただいた上で、担当医と相談し治療方針をご決定いただければと思います。
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