ワンタフトブラシ、使っていますか?
2023年07月21日
ワンタフトブラシをご存知でしょうか?
デンタルフロスや歯間ブラシほどメジャーではないかもしれませんが、ワンタフトブラシも補助清掃用具の一つです。
ワンタフトブラシとは、歯ブラシの毛束が小さく一つにまとまっている形状をしているブラシで、先端は鉛筆のような円錐型になっています。おすすめの使い方をご紹介します。
・親知らずを磨く
親知らずは一番奥の歯なので、普通の歯ブラシでは毛先が届きにくく、むし歯や歯肉炎になってしまう方も少なくありません。特に、生えかけの親知らずは周囲の歯よりも低い位置にあるので、更に磨きにくくなります。ワンタフトブラシであれば、ブラシのヘッドがとてもコンパクトなので奥まで入れやすく、親知らずの周囲も効率よく磨くことができます。
・矯正装置の周りを磨く
ワイヤー矯正の場合は、歯の表面に装着したブラケットやワイヤーの周りに汚れがつきやすいものの、普通の歯ブラシでは磨きにくく苦労していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。ワンタフトブラシは装置の隙間にも毛先がしっかり届き小回りがきくので、使いやすさを特に実感していただけます。
・歯並びが悪いところを磨く
歯並びが悪く凹凸ができている箇所や歯が重なり合っている箇所は特に歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しの原因となりがちです。このような部分をワンタフトブラシで磨くことで、効果的にプラークを除去することができます。
・インプラントの周りを磨く
インプラントの治療後において最も大切なことは、インプラント周囲炎を起こさないことです。それには、定期的な歯科医院でのメンテナンスだけでなく毎日ご自宅で丁寧に歯磨きをしていただくことが必要です。インプラント専用の毛が柔らかいワンタフトブラシも市販されているので、インプラントの周りを優しく磨き、インプラント周囲炎を予防しましょう。
・お子さまの仕上げ磨き
ワンタフトブラシの小回りのききやすさは、お子さまの仕上げ磨きにも適しています。特に、6歳~12歳頃生え変わり期にもおすすめです。他の歯に比べて低い位置にある生えたての永久歯にも、しっかりと毛先をフィットさせて磨くことができます。生え変わりの時期には歯列に凹凸が生まれるため、通常の歯ブラシで綺麗に磨くにはかなりのテクニックが必要になりますが、ワンタフトブラシであれば簡単に効率よく磨くことができます。
このように、ワンタフトブラシは1本持っておくと様々な箇所を効率よく磨くことができる、非常に便利な補助清掃用具です。選び方や使い方に不安のある方は、いつでもお気軽にご相談ください。