歯列矯正治療の経過(第二弾)
2023年12月1日
10/10(火)投稿のブログ「歯列矯正治療を始めるには」でご紹介した患者様の治療経過です。
8月に矯正をスタートし、3回目の調整を終えました。

ワイヤーが入ったため、歯ブラシがうまく当たらず、以下の道具を使っています。
矯正専用歯ブラシ
ワンタフト
歯間ブラシ SSS
矯正装置がついている歯は、器具の間に汚れが溜まりやすく、汚れが残っていると虫歯や歯周病のリスクが高まります。
矯正専用の歯ブラシや、細かい部分の汚れを取りやすい補助用具を使って、汚れをしっかり取り除きましょう。
ご紹介した歯ブラシや補助用具は当院でも発売しています。

当て方がわからないときは、指導いたしますのでお声掛けください。

矯正専用歯ブラシ
矯正専用歯ブラシは、通常の歯ブラシとは形状が違い山型になっています。傾斜になっている部分を利用し、矯正器具に対して少し斜めに当てることで、ワイヤーのすきまに当たりやすくなります。
ワンタフト
ワンタフトは、毛束が1つになった円柱型の小さなブラシです。普通の歯ブラシでは届きにくい場所の清掃に向いており、奥歯や歯と歯茎の間の汚れ除去に効果を発揮します。
矯正中は、ワイヤーがあることで磨きにくくなる歯と歯の間や、ブラケットの間の汚れを落とすことに役立ちます。
歯間ブラシ SSS
歯間ブラシは、より細かい部分の汚れを落とすことに適しています。「SSS」とは歯間ブラシのサイズのことであり、細目のサイズを選ぶことで、歯と歯の間や、ブラケットの側面など歯ブラシでは落としきれない汚れを落とします。
矯正中の患者様の経過と、矯正中の歯磨きに使っている歯ブラシや補助用具についてもご紹介しました。今後の経過もお楽しみにしていてください!
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ワンタフトブラシ、使っていますか?
2023年07月21日
ワンタフトブラシをご存知でしょうか?
デンタルフロスや歯間ブラシほどメジャーではないかもしれませんが、ワンタフトブラシも補助清掃用具の一つです。
ワンタフトブラシとは、歯ブラシの毛束が小さく一つにまとまっている形状をしているブラシで、先端は鉛筆のような円錐型になっています。おすすめの使い方をご紹介します。
・親知らずを磨く
親知らずは一番奥の歯なので、普通の歯ブラシでは毛先が届きにくく、むし歯や歯肉炎になってしまう方も少なくありません。特に、生えかけの親知らずは周囲の歯よりも低い位置にあるので、更に磨きにくくなります。ワンタフトブラシであれば、ブラシのヘッドがとてもコンパクトなので奥まで入れやすく、親知らずの周囲も効率よく磨くことができます。
・矯正装置の周りを磨く
ワイヤー矯正の場合は、歯の表面に装着したブラケットやワイヤーの周りに汚れがつきやすいものの、普通の歯ブラシでは磨きにくく苦労していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。ワンタフトブラシは装置の隙間にも毛先がしっかり届き小回りがきくので、使いやすさを特に実感していただけます。
・歯並びが悪いところを磨く
歯並びが悪く凹凸ができている箇所や歯が重なり合っている箇所は特に歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しの原因となりがちです。このような部分をワンタフトブラシで磨くことで、効果的にプラークを除去することができます。
・インプラントの周りを磨く
インプラントの治療後において最も大切なことは、インプラント周囲炎を起こさないことです。それには、定期的な歯科医院でのメンテナンスだけでなく毎日ご自宅で丁寧に歯磨きをしていただくことが必要です。インプラント専用の毛が柔らかいワンタフトブラシも市販されているので、インプラントの周りを優しく磨き、インプラント周囲炎を予防しましょう。
・お子さまの仕上げ磨き
ワンタフトブラシの小回りのききやすさは、お子さまの仕上げ磨きにも適しています。特に、6歳~12歳頃生え変わり期にもおすすめです。他の歯に比べて低い位置にある生えたての永久歯にも、しっかりと毛先をフィットさせて磨くことができます。生え変わりの時期には歯列に凹凸が生まれるため、通常の歯ブラシで綺麗に磨くにはかなりのテクニックが必要になりますが、ワンタフトブラシであれば簡単に効率よく磨くことができます。
このように、ワンタフトブラシは1本持っておくと様々な箇所を効率よく磨くことができる、非常に便利な補助清掃用具です。選び方や使い方に不安のある方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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上手なおやつの取り方
2023年06月16日
むし歯を予防するには毎日の歯磨きやフッ素の活用が効果的です。しかし、3歳頃までは使用できるフッ素入り歯磨き粉の量も限られているため、おやつの取り方をはじめとする食習慣にも気をつける必要があります。

・甘いもの(遊離糖)の摂りすぎに注意
遊離糖とは加工食品に添加されている糖や、はちみつなどの自然に存在する糖の総称です。WHOによると、遊離糖の摂取量を1日の層エネルギー摂取量の10%未満に抑えるとむし歯になるリスクが低くなるとしています。理想は5%未満に抑えることです。3歳のエネルギー摂取量を1日1300kcalとすると、遊離糖の摂取量を5%未満とした場合、65kcal未満ということになります。糖質は1gあたり4kcalなので、3歳児の1日当たりの糖質の推奨量は16.25gということになります。この量を砂糖(大さじ1杯は9g)に換算すると、大さじ2杯弱です。1~2歳のお子さまであればその量はもっと少なくなります。
・なるべく避けたいおやつ
ジュースやスポーツドリンクなどの清涼飲料水には、想像以上に多くの遊離糖が含まれています。アメリカ小児科学会をはじめとする機関においても、1歳未満の子どもはジュース(野菜ジュースを含む)を避けるべきである、としています。また、キャラメルやスナック菓子のように口の中に長く残りやすいおやつや、飴やグミのようにだらだら食べになりやすいおやつ特に注意が必要です。むし歯の原因となる細菌が酸を出し続け、歯を溶かしてしまいます。

・遊離糖ではない糖はOK
新鮮な果物や野菜、母乳、ミルクに含まれる糖は遊離糖ではありません。果物や蒸したさつまいも、茹でとうもろこしのような加工をしていないものや、おにぎり、チーズなどの食事に近いものは栄養もあり、おやつとしておすすめです。

おやつの回数にも気をつけることが大切です。間食の回数が多いほどむし歯にもなりやすくなるので、おやつは1日1回、多くても2回までとしましょう。
また、毎日のおやつでは遊離糖の摂取量に気を配ることが大切ですが、誕生日やイベントごとなどたまに楽しむ分には気にせず美味しくいただきましょう。
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こども医療費の受給が終わる前に歯科健診を受けましょう
2023年02月17日
今回は、中学校のご卒業を控えるお子さまに3月末までの歯科検診受診をおすすめする理由についてお話しします。
こども医療費の対象年齢と対象地域とは?
当院が所在する三芳町では、0歳から15歳までのお子さまを対象に医療費を助成する制度があります。医療機関で受給券を提示していただくことで、保険診療の一部負担金をご負担いただかなくても診療が受けられる制度です。お住まいが三芳町でなくても、埼玉県内にお住まいであればすべての医療機関が対象となりますので、どなたでもぜひお越しください。
こども医療費受給の期限
この助成制度が受けられるのは、0歳から中学卒業前までです。
ですので、中学校卒業を控えていらっしゃるお子さまは、この3月末までに歯科検診をお受けいただいたり、治療を進めていただくことをおすすめいたします。保険外診療(自費診療)や予防接種は対象外となっておりますので、ご注意ください。
中高生の予防歯科
中高生は部活や勉強で忙しく、つい歯磨きをサボってしまったり、食生活も不規則になりがちで、むし歯のリスクが高い時期であるといえます。基本的にはお子さま自身でお口のケアをすることがほとんどかと思いますが、正しく磨けていることを客観的に評価してもらうことも大切です。また、学校歯科検診ではむし歯がないかのチェックはできても、歯のクリーニングまではできません。ご自宅での歯磨きでは落としきれない汚れは、歯科医院での専門的なクリーニングが必要です。
毎日の丁寧な歯磨きと定期的な検診、歯のクリーニングで、お子さまご自身で歯の健康を守っていくことを意識づけていきましょう。
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歯科衛生士の仕事
2023年02月3日
当院では予防に力を入れており
虫歯や歯周病の予防には、ご自身でのセルフケアが欠かせません。
担当の歯科衛生士が、お一人おひとりと向き合い、
磨き方の技術だけではなく、
食生活習慣や虫歯のリスク部位などの知識、
適切な硬さの歯ブラシや、患者さんの歯並びにあった道具など、
数多くの提案をいたします。
その後定期的なメンテナンスにて、専門知識を持った者が
患者さんと共にお口の健康を守ります。
ただただ歯を見ているだけではなく、顎、舌、口臭、噛み合わせなど
様々な視点からサポートいたします。
また、今まで虫歯、歯周病で歯を失ってしまった過去を振り返り、
今後どうしたら歯を失わないか、一緒に考える時間を大切にしています。
「過去の歯科治療でここが不安だった」
「ここが磨きにくい」
「いま使っている歯ブラシは私にあっている?」
など、お話しいただければと思います。
協力し合い、お口の健康へと繋げていきましょう。
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歯科医院での精密検査で、歯とお口の健康を守りましょう
2023年01月27日
清水歯科医院では、患者様のお口の中の状況を正確に把握し、お一人お一人にあった治療プランをご提案するために様々な精密検査を行っております。
・歯周ポケット測定
歯周病の進行状況やどの程度回復しているかを診断するための検査です。
プローブとよばれる細い器具を用いて、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)の深さを測定し、
検査時の歯ぐきからの出血の有無を記録していきます。
また、歯が揺れているかの検査も同時に行っていきます。

・口腔内写真撮影
歯並びの状態や歯ぐきの状態、歯の色調や形態など、今の状態を記録するためにお口の中全体の写真撮影を行います。お口の中の状況でも特に数値化の難しい情報を写真に残すことで、肉眼やレントゲン写真では気づくことのできない問題点や変化を把握することができます。

・レントゲン撮影(デンタル10枚法)
肉眼ではわからない歯の状態や骨の状態を把握するため、レントゲン撮影を行います。
歯科医院で撮影することの多いお口や顎全体のレントゲン(パノラマ)のみならず、デンタルとよばれる小さなレントゲンの撮影も行うことが当院の特徴です。
お口全体を10箇所に分けて撮影することにより、パノラマよりも細かいところまでお口の中の状態を把握することができます。

このように、当院では様々な検査を行っております。
お口の中で気になることがなくても、検査をすることで課題が見えてくることもあります。
歯科医院での定期検診を受診し、お口の健康を守っていきましょう!
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毎年恒例の年賀状2023
2023年01月20日
年始のご挨拶が遅れてしまいましたが、今年も清水歯科医院を宜しくお願いいたします。
年末年始はいかがお過ごしになられましたでしょうか?
クリスマスやお正月にたくさんご馳走を召し上がった方も多くいらっしゃるかと思います。
美味しくお食事をお召し上がりいただくには、お口と歯の健康がとても大切です。
年末年始は忙しくて治療や定期検診に行けなかった、という方も、
ぜひご来院をお待ちしております。
今年もむし歯や歯周病を予防し、お口の健康を守っていきましょう。
さて、当院では昨年の間にご来院いただいた患者様に、年賀状をお送りしております。
今年の干支にあわせ、うさぎの被り物…のつもりです。
うさぎに気がついていただけましたら幸いです…!

うさぎのように、ピョンピョンと跳ねていけるような年になるといいですね。
この一年もたくさんの患者様にお会いできますことを楽しみにしております。
今年も、誠実に、親しみやすく、情熱的な診療に努めて参りますので、
どうぞ宜しくお願いいたします。
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矯正について
2023年01月6日
思いっきり笑いたくても歯並びが気になってしまいうまく笑えないなどといったお悩みを抱えていませんか?当院ではそんな方が一人でも少なくなるように小児矯正、成人矯正ともに取り組んでおります。
「お客様の前に立つからなるべく目立たない矯正がしたい」「前歯だけ気になっているから部分的に矯正したい」といったように一口に矯正したいといってもお悩みは人それぞれです。当院では患者様ひとりひとりのニーズに合った矯正治療が行えるように様々な矯正をご用意しております。
もちろん、部分矯正を希望しても患者様のお口の状態によってフル矯正をご提案することもありますが、その場しのぎの矯正ではなく治療後歯が乱れてしまう後戻りが起きないよう患者様のお口の未来を考えて矯正内容をご提案させていただきます。
少しでもご自分やお子様の歯並びにお悩みがある方はぜひお気軽にご相談ください。
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気になる口臭の原因とは?
2022年12月16日
人と話すときに口臭を気にしている方も多いのではないでしょうか?
実は口臭と一口にいっても
の2つの要因があります。
生理的口臭の要因は大きく分けると、
・生活習慣 食事や喫煙によるもの
・生理的 起床時や加齢に伴うもの
・ホルモンの変調 思春期や更年期のホルモンバランスの変調によるもの
上記3つによって引き起こされることがわかっています。これは、生きていくうえで避けられない生理現象による口臭です。
また病的口臭の要因は大きく分けると、
・歯科 虫歯や歯周病が原因となるもの
・医科 口呼吸や心理的口臭症などによるもの
・耳鼻科 鼻炎や咽頭炎など
上記3つによって引き起こされることがわかっています。虫歯や歯周病が原因の口臭であれば、
虫歯の予防など歯科的アプローチにより改善が見込めるように、それぞれ専門の担当医に相談することが大切になります。
特に、虫歯や歯周病が原因の病的口臭であれば、歯科医による適切な処置やアドバイスで改善が期待できます。
口臭によるお悩みを抱えているのであれば、ぜひお気軽に当院でご相談ください。

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親知らずの抜歯
2022年12月2日
親知らずの抜歯は歯医者であれば一般的な処置となりますが、下の顎の骨の中には太い神経と血管が走っているため、実は事前の診査診断をしっかり行わないとリスクが生じることもあります。そのため、当院では通常のレントゲンの他、3次元で撮影できるCT装置を活用し、事前の診査診断をしっかり行っています。また、第2、第4土曜日の午前中には、口腔外科の先生も来てくださっていますので安心してお任せください。
「親知らずは何が何でも抜かなくてはいけないわけではありません。」
口腔内状況によっては、そのまま残しておくことで入れ歯やブリッジの土台にすることもできるといったメリットがあります。また、抜歯することによるメリット/デメリットもありますのでご紹介いたします。
メリット
・ブラッシングがしやすくなり虫歯・歯周病予防になる
・親知らずが原因の口臭が改善される
・親知らずが他の歯を押すことで歯並びが崩れるリスクが減る
デメリット
・治療後腫れることがある(数日で治まります)
・抜歯をすることで空いた穴に食べ物が詰まる(約1ヵ月)
・手前の歯がしみる可能性がある
患者様によってお口の状態も様々なため、まずは歯科医師と相談の上、現状把握、そして親知らずを残した場合の利点や欠点を理解することをお勧めします。まだ親知らずが残っている、これから生えてくるといった方は是非お気軽にご相談ください。

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