大人の口腔機能低下症とは?早めに気づいて健康な生活を
2025年10月10日
こんにちは。
三芳町ふじみ野、富士見市の歯医者、清水歯科医院です。
「最近よくむせる」「食べ物が噛みにくくなった」と感じることはありませんか?加齢とともに筋力が衰えるように、お口の機能も少しずつ低下していきます。この状態を「口腔機能低下症」と呼び、健康な生活に大きく影響することがわかってきています。

〇口腔機能低下症とは
口腔機能低下症とは、食べる・飲み込む・話すといったお口の働きが加齢や病気の影響で少しずつ低下してしまう状態を指します。2018年には歯科の新しい病名として認定され、診断や治療の対象となりました。特に高齢の方に多いですが、生活習慣や持病の影響で中年期から見られる場合もあります。
〇口腔機能低下症の代表的な症状
口腔機能低下症の症状は日常の中で少しずつ現れます。例えば、食べ物をよく噛めない、飲み込むときにむせやすい、滑舌が悪くなる、口が乾きやすい、食事に時間がかかる、食べこぼしが多い、口の中に食べ物が残りやすいなどです。これらは「年のせい」と片付けられがちですが、放置すると食欲の低下や低栄養につながり、さらにフレイル(虚弱)や認知症リスクの上昇を招くこともあります。
〇口腔機能低下症の原因
原因はさまざまですが、大きく分けると「加齢による筋力低下」「歯の喪失や入れ歯の不具合」「唾液分泌の減少」などが挙げられます。また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、薬の副作用による口の乾燥も関係しています。複数の要因が重なって機能が低下していくため、総合的な対応が必要になります。
〇改善・予防のポイント
口腔機能低下症は早めに気づき、生活の中で工夫をすることで改善や進行予防が可能です。例えば、しっかり噛む習慣をつける、よく口を動かして会話や歌を楽しむ、口や舌を鍛える体操を取り入れることが効果的です。歯科医院では唾液量や舌の動き、噛む力などを測定し、その方に合ったトレーニングや治療を提案できます。

〇最後に
口腔機能低下症は「食べる力」「話す力」を失わせるだけでなく、全身の健康や生活の質に大きく関わる問題です。気づかないうちに進行してしまうこともあるため、「よく噛めない」「むせやすい」と感じたら、早めに歯科医院にご相談ください。







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