子どもの口腔機能発達不全 ①
2025年03月28日
こんにちは。
三芳町ふじみ野、富士見市の歯医者、清水歯科医院です。
●子どもの口腔機能不全症とは?
近年、子どもの口腔機能に関する問題が注目されています。口腔機能発達不全症とは、「食べる機能」、「話す機能」、「その他の機能」が十分に発達していないか、正常に機能獲得ができていない状態です。この問題を放置すると、成長や健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
●口腔機能発達不全症の具体的な症状
具体的な症状は、「うまく食べられない、発音がはっきりしない、口を開けたままにしている」などです。食べる機能に関する問題は、就学前のお子さんをもつ保護者を対象とした調査によると、約半数の保護者が子供の食事について何らかの心配事をもっていることがわかっています。
●口腔機能発達不全症の原因
・噛む力や飲み込む力の未発達
柔らかい食事ばかり摂ることで、噛む力が十分に発達しないことがあります。
・口呼吸の習慣
鼻ではなく口で呼吸する癖がついていると、口周りの筋肉が十分に発達せず、口を開けたままになることがあります。
・舌や唇の筋力不足
正しい発音ができない原因の一つに、舌や唇の筋力が不足していることが挙げられます。
●口腔機能発達不全症が及ぼす影響
口腔機能が十分に発達しないと、以下のような問題が起こる可能性があります。
・食事がスムーズにできない → 偏食や栄養不足につながる
・発音が不明瞭になる → コミュニケーションの困難さが生じる
・歯並びや顎の成長に影響 → 将来的に矯正治療が必要になることも
●保護者の不安とサポートの重要性
食事の事は毎日の生活に影響しますので、保護者の悩みは大きく、それが育児不安に繋がることもあります。保護者はどこに相談していいのかわからず、悶々としていることが考えられます。そのため、専門家による適切な指導や支援が必要です。
●まとめ
子どもの口腔機能発達不全症は、成長や健康に大きな影響を与える可能性があります。適切なケアやトレーニングを行うことで、改善できることも多いため、早めの対応が重要です。お子さんの口腔機能の発達について心配なことがあれば、ぜひ歯科医院で相談してください。当院では、保護者の皆さまと一緒にお子さまの健やかな成長を支援してまいります。