子どもの口腔機能発達不全②
2025年05月23日
こんにちは。
三芳町ふじみ野、富士見市の歯医者、清水歯科医院です。
最近、お子さんの食事中の様子を見て、「食べるのが遅いな」「なんとなく口が開いているな」と思うことはありませんか?実は、それはお口がうまく機能できていないサインかもしれません。
〇気になるサイン、見逃していませんか?
たとえば、以下のような様子に心当たりはありませんか?
- 食べるのが遅い
- 発音が不明瞭で聞き取りにくい
- 指しゃぶりをやめられない
- 食べ物をほとんど噛まずに飲み込んでしまう
- いつも口がぽかんと開いている
これらは、口腔機能に何らかの問題があるサインです。口の筋肉や舌、顎などがうまく使えていないと、正しい食べ方や発音ができず、将来的には歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性もあります。
たとえば「ぽかん口」は、口呼吸の癖につながり、風邪を引きやすくなったり、歯の位置にも影響を与えたりします。発音に関しても、舌や唇の動きがうまく使えていないと、「サ行」「タ行」が不明瞭になったりすることもあるのです。
〇姿勢も大切!正しい食べ方は「正しい座り方」から
お口の機能を支えるのは、実は「姿勢」です。立っているとき・座っているときの姿勢、そして食事中の姿勢がとても重要です。正しい姿勢とは、以下のような点を満たしている姿勢です。
- 背筋がまっすぐ
- 肩が左右に広く開いている
- 足の裏全体が床についている
- ひざ・腰・足の角度が直角になっている
特に食事中は、机と椅子の高さが合っているかどうかもチェックしましょう。椅子が高すぎると、足がぶらぶらして安定せず、姿勢が崩れてしまいます。逆に、椅子が低すぎても猫背になりがちです
体に合った椅子に座り、足がしっかり床についた状態で食べることが理想です。そうすることでお口の動きも安定し、しっかり噛んで飲み込む力が育ちます。
〇食べ方チェックリスト
さらに、以下のような食べ方の癖も注意が必要です。
- 口を閉じて噛んでいない
- 一口の量が多すぎる
- 噛む回数が少なく、すぐ飲み込んでいる
- お水やお茶で流し込んでいる
- 片方の歯だけで噛んでいる
これらの癖があると、歯並びの乱れや顎の発達の偏りにつながることもあります。
〇最後に
お子さんのちょっとした癖や行動の中には、将来の口腔機能や歯並びに関わるヒントがたくさん隠れています。気になることがあれば、ぜひ一度、歯科医院でご相談ください。